船の生活⑭ 畳を拾いました(笑)

ハウスボ-ト

新年早々

年が明けてすぐのことです。私たちの停泊している島には、木製の船の修復アトリエがあります。そこは広さもあるので、小さめのコンテナー(3~4平米くらいの)が数個置いてあって、それを貸してるんですね。アトリエとして。

ナイフの職人さんや、木工細工でカップやなんか作ってる人とか、絵を描く人とか… なんかいろんな人が借りてる訳です。

新年だからかその日、大掃除をしていて。家賃を滞納したまんま姿を消した人が借りてたコンテナーの中身を処分していました。修復アトリエの入り口のところに山積みしてあって、「欲しいもんがあったら、持ってって~&捨てたいものあったら、ここにおいて~」的な伝言が(笑)。

そこで、見つけたんです。何に使ってたか不明だけど、ほこりだらけ、毛羽立ちまくりの畳が二つ…

最初見た時は「汚すぎ。無理だわ」って、即思ったんですけど…(笑)。

でもうち、前から旦那と船の一部に畳入れたいね~って話してたんです。6畳間ぐらい作りたいな~って。

うちって割と人が集まる家なんです(笑)。なんでか知らんけど、週末になるとお隣さん大集合みたいに2週に一回くらいの割合でなっちゃうし。そうでなくても、友達とか訪ねてくるし。その割には、椅子も机もそろってなくて(汗)。いつも床にクッションとか置いて、苦し紛れ…

なら、いっそのこと畳でいいんじゃん?ってのが、私の意見だった(笑)。畳ならどこ座ったって気持ちいいし(欧米人にはつらいかもだけど)ビーズクッションとかあれば、それなりに座れるじゃん。今は座椅子のすっごいのもあるしね。

なので、畳の値段を見てみたら…

Futon On Line Tatami, 200x90x5.5 cm : Amazon.co.uk: Everything Else
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……結構するじゃ、ありませんか。6畳買ったら600ポンドか…..(プラス法外な送料)。

ま、でもそのうち、そのうち。

なんて言って、一年過ぎました(笑)。

そこへ、ボロボロとは言え、畳2畳…

旦那も「とりあえず、どんな感じか置いてみるだけでもいいんじゃない?」って。

半日かけて、掃除。ひえ~~~~大変だった!

まず、バンバンたたいてほこり落としてから、掃除機かけまくり。毛羽立ち、カミソリで落として、固く絞った雑巾で拭いて(真っ黒になった)。ペンキもところどころについてたから、それもカミソリで落として。最後、殺菌の気持ちも込めてワイパーで拭いた。

でも、日本の職人さんてすごいな~と思った。こんなの直したり、張り替えたりして使いこんでいくんだよね~。今は結構使い捨て感覚で、家買ったら畳入れ替えたりしちゃうのかもだけど。

たった2畳だけど

船に入れたら、反り返ってたので、とりあえず床に置いてみた。

結構しっくりなじんでない?(笑)

モノの10分もしないで、反りは直って(畳って意外と重いのね)。あっという間に娘の遊び場になっちゃった。

玩具や人形で遊ぶのにはちょうどいいらしい。お絵描きやパズルもここで広げてやってる。

家にいる時は、ほぼ畳の上で生活するようになった娘(笑)。ここどこ?みたいな(笑)。やっぱ楽なんだね~、床の生活って。

また畳って床よりもやっぱり靴で上がるのためらう様で。我が家のお客が、しっかり靴脱いでくれるようになりました(笑)。ちょうど入り口近くに置いたので(笑)。

いや~。いいじゃん。しかもうちの船、屋根が木だから…

なんかすっごく、日本家屋な感じ(笑)。

理に適うし、夢が広がる

まあ、この畳はホントにボロボロだし、シミとかもあるから。本当に畳を入れると決めた時は、6畳ちゃんと必要な分買うつもりです。ただこの2畳のおかげで、畳のよさを実感!

・船は屋根が低いので、床に近い生活をするのは理にかなっている。

断熱材としてもいい感じ。ラグとは違って掃除もしやすいし。

・来客の際には、布団さえあれば寝具にもなる!(日本の敷布団がほしいw)

ちょっと、夏ぐらいまで様子見て考えたいと思います。

コメント

  1. まる@pangya より:

    「イギリス貧乏ボート生活」自分も好きで一気読みしました。ブログが無くなって寂しい思いをしていたところにナローボートで久しぶりに検索したらこの情報が・・・!ありがとうございました。まさか「なろう」に公開されていたとは(笑)

    自分らみたいに安全な日本に暮らしていているのに比べ飛び出していって立派に暮らされているのには本当に頭が下がります。脳天気なコメントやTwitterへのリプとかするかもしれませんが世間知らずと影で笑ってやってください