フランスで眼鏡を作る

お仕事パリ

字を読むのに眼鏡をはずす仕草

今使っている眼鏡を作ったのは多分3年前くらい。

その前に持っていた眼鏡は、耳に引っ掛ける部分がはずれちゃったのでメガネ屋に持っていったら、ネジを締めなおすだけでよかったのに、何を思ったか(てか、多分わざと)ネジ穴を大きくされてしまった。おかげでその日のうちにネジはどっかに行ってしまい、修復不可能。しばらく瞬間接着剤なんかでごまかしていたけど(笑)どうにも不便で買った眼鏡でした。

その時、眼科に行った時にも… すでに老眼の兆しはあった。まだ携帯の文字を読むのに、眼鏡をはずす程ではなかったので、先生にも「今回はそっちの矯正はいいでしょう。でも2~3年後には眼鏡変えた方がいいよ」と言われてました。

そして今。

近眼の矯正の方は変わってないけれど… とにかく文字が… 眼鏡はずさないと、腕をう~~んと伸ばしても見えない(笑)。小さすぎて、みえない(笑)。ぼやけて、とにかく見えない(涙)。

眼鏡はずしたら、普通の距離で見えるんですが… その動作がどうにもオバン臭いな~って(笑)。手に持った携帯眺めながら、メガネ上に押しやって、目を細めて文字を追う。

常に眼鏡が頭の上だし(笑)。

もうそろそろ老眼鏡が必要なんかな~?と。でも近眼でもあるから、二つの眼鏡持って付けたり外したりするのは、超~面倒くさい。じゃあ、薬局で売ってるような、市販のやっすい老眼鏡は買えない(笑)。

やっぱりきちんと作るか~!… となった次第です(笑)。

フランスで保険を使って眼鏡を作る

フランスの国民保険では、眼鏡にはほとんど保険はおりません。たしか10Euro程度だったと思います。

でもフランスで眼鏡を作る場合、レンズだけでも300Euro~600Euroの世界です。10Euroなんて、何の足しにもならん…(苦笑)

まあ、その為に任意保険ミッチュエルがあり、今だ一応会社員の私は、会社が半分負担で、強制的に入っています。これは、使わない手はない!

ミッチュエルは医療に関する費用をまかなってくれるのですが、掛け金によって負担してくれる額が違ったり、専門科によっては保険がきかない場合もある。会社の半分負担が義務ではなかった時代に私が自分でかけていた保険は、安いヤツだったので眼鏡は殆ど返金なしだったように記憶してる。

また、フランスの国民保険の返金もややこしくて…「国が決めた最低基準の医療費の何%の負担」なので、はっきり言ってパリでその値段の診察料で診てくれる医者は皆無。

例えば、前回パリに帰った時に行った産婦人科さんは65Euroの診察料だったけど、国民保険の負担は70%と言われても、かえってきたのはたったの17Euro

残りの48Euroは、自己負担になるか、ミッチュエルがある人はミッチュエルが負担してくれる。

ただしこれはべースの計算が最低基準の診察料(産婦人科の場合は25Euro)からなので、安いミッチュエルだと100%負担(25-17=8Euro)、残り30Euroはやっぱり自己負担。

高いミッチュエルが200%、300%の返金を歌っているのはそのせいなのです。なんだ?200%ってどういう事?って私も分からなかった時に同僚が説明してくれた(笑)。そういうのだと、自分が負担した医療費が全部返ってくる。

こういうの考えると、イギリスは医療負担なしで… ほんっといいよな~~って思う!!!自由・平等・博愛の国でもやっぱり金持ちがいい医療にかかれる構図は変わらない… (まあ、イギリスもプライベート医療はそうだ)

さて、前置きが長くなりましたが(笑)… そういった訳で今、私は結構良いミッチュエルに入れている(会社員であるおかげで)。眼鏡も確か返金してくれたはず。とりあえず、矯正を測る為に眼科に予約を入れました。

フランスでは、まず眼科に行き、眼鏡の処方箋を書いてもらう。その後、眼鏡屋に行って眼鏡を注文するという工程を踏まないと、保険が下りないのです。いくら眼鏡屋に計測器は揃っていて、眼科に行かなくても眼鏡作れるよ~って状況でも。

めんどくさ~~~

眼科の処方箋

会社近くの眼科へ行って検査。やっぱり、老眼が進んでるって(涙)。今回は老眼鏡を作った方がいいでしょうと。近眼なので、遠近両用メガネになります。

ああ、自分で選んだとは言え… とうとうこの一線を越えてしまうのか(笑)。「遠近両用」ってなんかガクッと年寄り臭く感じるな~~~。しかも、すでに一線を越えた友人からは「使いにくくて面倒」とか「境目のところでクラクラめまいがする」とか… 慣れない人もいるみたい。常用してる人にも、「慣れるまではちょっと大変」と言われた。高い眼鏡作って、使えなかったら泣くに泣けない…

眼科医は至極楽観的で「大丈夫!今の眼鏡はそんなグラデーションひどくないから!老眼の度合いがまだ低いから今から慣れた方がいいですよ!」と諭された。

眼鏡やさんへ

次の日に眼鏡屋に行った。私が求めるものは、

なるべく保険料内で作れる眼鏡

・テレワークになってから、ラップトップのコンピューターは画面が明るい&小さいので目に負担がかかってる→専用フィルターのオプションだけはどうしても付けたい

あとはブランドもんだろうが、安っぽかろうが、どうでもいい。ミッチュエル保険で降りる範囲のもので充分!と、最初からはっきり言っておいた(笑)。

だって前回は、すごお~~い高い眼鏡を進められて、「いや、さすがにそんなに自己負担高いならやめとくわ」って言ったら、いきなり半額以下になった(笑)。何やらマックスにオプションを付けまくって、私が買うか試していた模様。そんな時間はもったいないので(笑)最初っから「買わないよ」と言っておく。

とりあえず、フレームを5つぐらい選ぶ。店員さんによるとミッチュエルによってはフレームは自己負担のとこもあるそうで。とりあえずいろんな価格帯のモノを選んで、彼が私のミッチュエルを調べてくれた。私のはフレームも返金あり、とのことだったので、返金額内だった唯一のブランドものフレームを選んだ(それが一番気に入ってたやつだったので嬉しかった♪)

絶対自己負担はしたくないと言ったのに、最初に出された見積もりは200Euro近い自己負担あり。「いや、いらない。それなら今回は作らない」と言うとやっぱり半額以下になって(笑)自己負担が消えた。

フランスって…「眼鏡の値段」って… アラブの絨毯屋並みに不確かなものなのかしら…? (笑)

これなら、保険なくても日本で作ったほうがべラボーに安いのでは?と考えました。なんか道端で眼鏡3000円より~とか見た気がする。ちょっとリサーチ不足なので分かりませんが。
フランスで会社員じゃなくなったらそうするな…

出来上がるのは2週間後と言われたので、まだ手元にないのですが… ババ草っと思いながらも、やっぱり楽しみです(笑)。

使い心地についても、是非レポートしたいと思います(笑)。

誰がそんな情報知りたいんだって感じですがね~。

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