冬がはじまるよ
一昔前のマッキー(笑)ではありませんが… 船生活での冬が始まりました。
ずばり…. 寒いです(笑)。昨年も過ごした旦那から、聞いていたとは言え…
私は、大阪の片田舎の一軒家で育ちました。
だからと言って素敵な古民家に住んでた訳ではなく(笑)、山だった場所を切り開いて出来た新興住宅地に、両親が家を買ったのです。
当時… ほんとに初期の入居者だった我が家は、隣家も少なく空地だらけ。そのせいか温暖な大阪でも、冬は至極寒かったのを覚えています。寒い自室の、ぬくぬくの布団を出るのが嫌で(笑)…. 早朝に母が起きてストーブをつけてくれた暖かい居間まで降りていくのが、本当に億劫だった。お風呂場とか、トイレも寒かったな~。
船の生活は、そんな子供の頃を思い出す感じ(笑)。
というのも。長かったパリ生活ではアパートでしたので、基本的にセントラルヒーティング。
家中あらゆるところに暖房が行き届いているので、トイレだろうが、廊下だろうが、家中で寒いということはないのです。逆に建物全体で温度管理されているので、老人の多かった我が家の建物は温めすぎなくらい(笑)。ただ、暖房の点く時期が決まっていて、10月半ばくらいまではどんなに寒くても放置(笑)。
船の暖房は?
船の暖房は、エンジンルームに暖房用のボイラーがあり、そこから各部屋にあるラジエーターに温水を送って温める方式。セントラルヒーティングとシステムは変わらないのですが…
ボイラーを動かすディーゼル油が、とにかく高い!
給油にものすごく手間がかかる(満潮時に専用船で来てもらう為、時間や量が制限される)から、通常の値段よりかなり割高に払っているそう。
一回の給油船の移動代を少なくするため、隣人たちと申し合わせ、合同で頼まなくてはいけない。でも人数が多すぎると、満潮で船が動ける時間内(約一時間)に全員を給油出来ない為、それはそれで無駄…
船でも岸に面している、トラックが近くまで来れる停泊場所ならもっと安く買えるそうなんですが…うちの場合は島に停泊している為、車両での接近は無理 → 一番高いオプションしかないという訳。
その為、どの船でも節約して使っています。うちも船全体を温めることはなく、使っている部屋だけです。
基本は、居間と風呂場トイレと、私が使っている小部屋のみ。
私の小部屋はもったいないと言って、朝と夕方しか点けてくれない(怒)。風呂場と小部屋はタイマーで管理されていて、ラジエーターの温度調節をいくら触っても、タイマーの時間外だと点かないように設計されているのです。
居間だけは、ボイラーを付ければ、常に暖房が供給されるようにできている。これは旦那が設計したわけではなく、前の所有者さんが作ったシステムなので… やっぱり節約を頭に置いて考えたんだろうな~と思います。あと、彼が使っていた頃は、まだ薪ストーブが禁止されていなかったので、そちらも併用していた様子。
薪ストーブも、ボイラーと同じシステムに直結していて、ボイラーを動かさなくとも薪ストーブでお湯を作って暖房することも出来るようになっています。ただ、アパートが対岸に沢山建設され、住人から苦情が来たとのことで(煙や、匂いで)、私たちの停泊場所では、禁止になってしまいました。
冬の朝
朝一番に起きるのは、やっぱり私。
台所は暖房入ってないので、寒い!
実家の母が買ってくれた万能時計が台所に置いてあるのですが…
朝7時で、11度… しばれる(笑)!まあ、外の温度は、
こんな感じなんで、一応外気よりは暖かいってことで(笑)。
台所には暖房ないので、このまま朝ごはんの用意始めます。でも調理してるとその熱で段々暖かくなってきます。朝クレープ作ったりしてる間に、自分用のあつ~いお茶を一杯入れて飲んでるとポカポカしてくる。
そんな内に、断熱材のない窓の周りが結露でいっぱいになってしまう。
家にいる時はとにかく着込む。ユニクロの起毛ズボンに暖かい足首までのスリッパ。セーターの上に、分厚いカーディガンを羽織ってます。ちゃんちゃんことかあったらいいのに~(笑)。
色気の「い」もない状態ですが…(笑)でもいいの(笑)。その辺を行きかう船の隣人さん達も、大体同じような格好して、マグカップ片手に談笑してる(笑)。環境的には合ってるってことで・・・
こういうとこ、なんか美大にいた頃も思い出すんだよね~(笑)。徹夜で作業してた学生とかってこんな格好してたな~って(もっとひどかったかも)
子供は全然平気
こういう寒さって、娘が可哀そうかな~って思ったんですが、大人以上に全然平気。
なんで、そんな恰好で平気なの???っていうぐらい薄着でウロウロしてるし(笑)。遊びにくる子たちも(船の子たちね)気にしていない。自分ちも同じだからか?(笑)
「子供は風の子」って真実かも。
あえて言うと、猫さんが文句言ってる気がする(笑)。うちの男前マイルズさんが、時々こっちを見ては、非難するような目で「にゃ~~~」と言います。
旦那の机の下にラジエーターがあって、「あれ?マイさんがいない?」と思うと、そこに隠れてたりするの(笑)。
外へ出ても、船の甲板は肉球に凍り付くのか(笑)、すぐ戻ってくるし。
彼は「船の冬」は、気に入らないご様子ですね~(笑)。
私も寒いの嫌いだけど…
朝の凍り付いた川辺の風景はとても綺麗。
うっすらと白い霜の立った甲板をそ~~っと歩いて外に出ると、鳥たちも寒さにも負けず、私たちの周りにいつも一緒。
季節を感じる生活も、悪くないな~と思ってしまう、単純な私なのです(笑)。
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