Taking Flight

イギリス

Watermans Arts Centre に久しぶりに行きました。

春から娘の補習校が始まって、この文化センターのイベントに微妙に行きずらくなってしまった…

子供向けの映画はたいてい土曜日の朝。補習校も土曜日の朝… なのでいけない(涙)。

子供向け演劇はそれほどやっている訳でもなく、ハーフタームの間とかのみ。それも、娘の年齢が上がるにつれ、中々フィットするモノがなくなってきた。こういう子供向けの演劇って大抵3~7歳位?…が多い気がします。

そんな中、イギリスには「クリスマス・パントマイム」と言われている演劇があることを知り、調べてみたのですが… すごい人気なんですね~!様々な劇場ですでに予約が始まっており、安いチケットはすでに軒並み売り切れている…

フランスでは、毎年ノエル(クリスマス)にちなんだ小さな演劇を娘と観に行ってたので、そのノリだったのですが… イギリスでは、かなり大規模なエンターテイメントなんですね。ちゃんとした劇場で有名な俳優さんが出演することが多く(それで切符高いんだ!笑)、娘とフランスで行ってた小さな劇団の子供向け演劇とは、まったく趣向が違うんだと旦那に説明されました。

フランスの感覚に近いな~と思うのが、この文化センターの子供向け演劇(笑)

以前「The littre Mochi man」という演劇を見に行ったことを書きましたが、(おもちマンは可愛いお話だった)ちいさな劇場があって、ほんと小さな劇団が時々来て上演しています。

ここも、ここなりの(笑)クリスマス・パントマイムがあります。….が、残念ながら上記のように娘はもう対象年齢から外れている(笑)。

まあ、うちの娘はちょっと幼いので(笑)、まいっか観に行こうかな~なんて思ってますが(^^)。そんな中で見つけたのが、対象年齢6歳以上となっていた

「Taking Flight」

Margarita Sidirokastriti and the egg という劇団が上演しています。が、ググってもほとんどヒットしないので、おそらくホントに無名なのでは?と思います。Watermansセンターのリンクを張りたかったのですが、すでに終わった演目なので削除されていました。以下のリンクで、少し写真がみれます。

(childrenstheatrereviews)

紹介文を見ると(Watermansより抜粋)

This is no ordinary adventure story.

Taking Flight chronicles the adventures of a young person who goes on an incredible journey away from home. Armed with only a backpack of favourite items, the child’s most treasured possessions help in some surprising and creative ways, to overcome many barriers along the way.

The story intriguingly and inventively is told via the use of minimal storytelling, a pen, a pad of paper and a global soundtrack, mapping the journey, evoking different landscapes and endowing its audience with a profound sense of what it is to be human and to have a place to call ‘home.’

Using minimal storytelling. a pen, a pad of paper and a global soundtrack, an incredible journey is mapped out evoking different landscapes and endowing its audience with a profound sense of what is to be human and to have a place to call ‘home’.

This is a beautiful delicate Studio performance.

要するに、少ない舞台道具で見せる、ワンマン・ショーのようなもの。「旅」が題材で、ペンで絵を描きながらとても詩的に表現している~的な事が分かったので(笑)、「いいじゃん!コレ娘と観に行こう!」と予約しました。

クリスマスには一切関係ないのですが(笑)。

でも… 映画とかアニメとかばっかりじゃなく、演劇のような… 人間臭い・想像力が必要になるものも(笑)沢山観てほしいな~と思うので、いいかな、と。

 

始まってみたら、なんと難民のお話だった

 

「旅」ということしかイメージしてなかったけど、上演が始まると(はっきりとは言わないんですが)どうやら難民の女の子が国を捨て、家族と離れ、落ち着き場所を探して旅をする…という内容だった。

たった一つのカバンには、数点のアイテム。それぞれのアイテムが、彼女の語るお話の中で別の形となって登場していく。舞台の真ん中には真っ白い紙。それに風景を描き、お話に息を吹き込んでいく… 本当に詩的でオリジナルな劇でした。

シリア難民が凄く話題になっていた数年前。イギリスは(海で隔てられているから)分かりませんが、フランスではかなり話題になってました。陸路で沢山、ヨーロッパに逃げてきたシリアの人たち。その途中の国境で阻まれた人たち。海路を使い、船が沈み沢山の犠牲者が出る中、ギリシアやイタリアの島にたどり着いた人達。

実際、フランスが受け入れた難民の数はドイツやイタリアに比べれば微々たるものだそうですが、ニュースではよく取り上げられていました。

そんな悲話の数々を連想させるような物語でした。

たとえば、40人乗りの船に101人の人が乗り、船が沈没してしまう。けれど、女の子はカバンの中にあった風船が膨らんで海の上に浮かぶ… みたいな感じ。

もちろん、その辺は大人だから考えてしまう事情で、演劇の中では「難民」とは一言も出てきません。子供は「一人で旅する勇気のある女の子のファンタジー」的なとらえ方をしていたと思います。

そこがまたすごいな~と。

最終的には女の子はテントがいっぱい張ってあるところ(難民収容所?)にたどり着き、落ち着く。けれど「ここでいいのかしら?」と疑問に思う。私たちにとって「大事な場所」とは?

そうして、最後に女の子は飛び立っていく(Taking Flight)というお話。

いやいやいや、ほんとに素敵な演劇でした!!!!

一人で演じていた女優さん、おそらく両きき(細かいですが・笑)。紙の左側から描くときは左手で、右側から描くときは右手で、と使い分けていました。そうすると、かいてる内容が体で隠れないからね。

演劇が終わった後、しばらく残って観客と話してらっしゃいましたが、この演目で使った逸話はいろんな難民の方の話を織り交ぜて作ったので「一人の冒険話」ではなく、複数の人の経験から出来上がったファンタジーです、とのこと。

今まで娘と観ていた演劇とは、少し違ったものが観れてよかった~。

年齢制限が上がるのが、少し悲しくもあったのですが(なんとなく、大きくなっちゃったね~的な・笑)… これからは、娘を楽しませるだけでなく、親も楽しめるモノが一緒に観れるようになっていくのかな。

ものすご~くお勧めなのですが、この文化センターでの上演は私たちが行った回のみ。

もしどこかで見かけられたら、是非!行ってみてください。

 

 

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