長い長い5週間の夏休みが終わり、娘の学校が始まりました。
それに合わせ… 学校の始まる前々日に、フランスからイギリスへと戻ってきた私と娘。
パリ1週間、東京2週間の、南仏マントン2週間という… (移動が多いけど・汗)なんとも贅沢な夏休みを過ごした娘です。
長い間会っていなかったパリの友達や、日本の家族。いつも大事にしてくれる義理両親の住むマントンと…
あちこちで、楽しい思い出を作ってきた娘ですが… とびっきり寂しい別れが、ロンドンで待っていました。
なんと我が家の男前君。
シルベスターが失踪してしまったのです!
事が起きたのは、8月20日。ちょうど3人で日本から戻ってくる当日のこと…
旦那は始めたばかりの仕事の関係で、1週間しか休みが取れず… 日本へは、12日~20日の日程で来ていました。
(何故だか分かりませんが?)直前に取った飛行機の切符が、ロンドン~東京よりも、パリ~東京の方が断然に安かったため、私たちはもちろんのこと、旦那もパリ経由で東京から戻ることになっていました。
20日の夕方、パリ着。
翌日21日には、娘はマントンへ、パパ(旦那)はロンドンへと、それぞれ飛び立つ予定をしていたのですが…
パリに着くなり、旦那がいない1週間の猫さん達お世話を頼んでいた隣人からメールが届き、「お宅の猫さんのうちの一匹が川に落ちた!」と…!
幸いにも干潮時だったので、泥の中に落ちて動けなくなっていたのを、隣人さんたちが総出で救出してくれたそうです。
島の住人のグループメールからの連絡だったので、他の人達からもメッセージで「泥洗うの大変よ~」とか、「猫のスパね~笑」なんて届いてたので、その時点ではそれほど心配せず、旦那と「明日帰ったら頑張って洗ってね~」「そんな!仕事始まりなのにひとりで出来るか~!」なんて会話していたのです。
翌日、旦那が帰って、隣人に詳しく話を聞いてみると
落ちたのは、シルベスター。
落ちる前、珍しくも他の猫と喧嘩していた様子(マイルズはよくケンカしますが、シルベスターは穏やかな猫だったので珍しい)。
救出した後、パニック状態で家には戻らず島の奥の方へと逃げて行った。
とのこと。旦那が話を聞いたこの時点で、家には帰ってきておらず…
旦那、心配して翌日も島の中をくまなく探してみるけど彼の姿は見当たらない。
もう一匹の猫マイルズも、相棒を探しているようだが、見つけられない様子。
そして、… この状況で、今に至ります。
最初の1週間、旦那は凹みまくり… うっかり娘に話してしまい、義理両親の家で号泣しながら電話してきた娘。そりゃそうです。生まれた時からそばにいた猫ですから(涙)。
シルベスターに何が起きたのか…?
本当のところは誰にも分かりません。すでに2週間以上過ぎているので… もう見つかる可能性は薄いだろうとは覚悟してます。アクシデントが起きた時、ロンドンに居なかった自分も歯がゆい。
旦那はいたけど… 島の中を探す以外は何も思いつかなかった様子。
というか… 彼の中では、狐に食べられたか、川に再度落ちてしまったか… 要するに、早々に「死んだ」と結論づけてしまったので
例えば、近所の動物病院に連絡するとか、
認証チップもtatooも入ってるんだから、しかるべきところに連絡するとか、
「LOST 猫!」のポスター貼るとか、
普通、動物飼ってて失踪したら、考えるだろう対処を一切してなかった(怒)。
…まあ、「川に浮かぶ島」に停泊してる「船」で失踪したので…
確かに、誰かに拾われているよりも… 死んでしまった可能性の方が、現実的かもしれないのは、分かります。
でも、死体が見つかったわけではないし…
何で死んでしまったのかだって分からない(もし狐にやられていたなら、何か残っているはず?)。
とりあえず、ロンドンに戻って3日。
娘と上記の手続きは、すべてこなしました。それから近所の獣医さんで教えてもらった
というサイトに登録して、うちの猫の失踪をアップロード。その記事を、今度はツイッターで拡散しました。FBもやっているけど、こちらはパリの友達しかいないので… と特にあげませんでした。
マイルズも生まれた時から一緒だった相棒がいなくなって(兄弟ではないのだけど、同じ保護団体からもらってきた子たちなので)、かなり寂しい様子。
私のそばを離れません。
娘にとっても、生まれた時から一緒の特別な猫。
マイルズよりも、ず〜っと人見知りな猫なので、家族以外の人の目に触れることはほとんどありませんでした(笑・いつも隠れちゃうので)。
でも、娘には特別なついていて、赤ちゃんの頃からベビーベットで一緒に寝ていたぐらい。
ハイハイ始めた娘に蹴り飛ばされながらも、いつもひっそりとそばにいました。
ここ数年は、前ほど外にも出なくなり、歳相応にのんびり。
ロンドンの、船にきて3か月。
マイルズは外に出て、獲物をとってくるくらいまで慣れてましたが、シルベスターは船の甲板に出るのがやっと。まだ島には降りてなかった状態だったので、私たちの不在中に泥に落ちるというのは、相当な負担になっただろうな~と想像できます。本当にかわいそうだったな(涙)・・・
でも、どうしてそんな事態になってしまったのか、謎です。普段だったら近づくはず、ないのに…
どこかで元気に暮らしているのか、はたまた虹の橋で娘を待っているのか・・・
彼の不在がつらいけど、とにかく無事を願ってやみません・・・
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