まるで小説のような救出劇!

「l’equipe」より

私、いわゆる「山岳小説」と呼ばれる分野の小説、大好きです。
新田次郎とか、笹本稜平。
夢枕獏作「神々の山嶺」なんて、何回読んだことか(笑)!

だからと言ってまったく全然、山登りが好きな訳ではないのです(笑)… てか、無理だし。普通の人には(笑)。

こういう小説に出てくる、たかーい山の自然の厳しさ・凍土とかにドキドキするんですよね〜(笑)。
知らない世界のようで(あ、そっか。SF的な読み方してるんだ、私w)。

ところで、小説ににも負けないような、すごい救出劇があったのをご存知でしょうか?

先週末、ツイッターで「ヨーロッパの登山家2名、ヒマラヤ山脈で遭難。救出困難」というニュースを見て、

へ〜こんな冬の最中にそんな高い山登るんだ〜

ぐらいにしか思ってなかったのですが(汗)、続報で、うち一人はフランス人女性だという事を知りました(もう一人はポーランド人)。

今日、ちらっとまたニュースで、今度は「救出された」とあったので…
「困難だったのに、救出されたんだ?」と思って、詳しくニュースを見てみたら、なんかすごかった!

日本のニュースは、これしか見つからず…

パキスタンの「人食い山」で2人遭難、救出にベテラン登山家らが参加

こちらのフランス語のニュースに詳しく書いてあります。

Le sauvetage hors norme de l’alpiniste francaise

まず、この女性。フランス人登山家のエリザベス・レヴォルさん。

37歳の女性。

登山家の家に生まれたそうで、2008年から8000m級の山に挑戦。

女性初のブロードピーク、ガッシャーブルム2峰の合わせて3高峰をわずか16日で登頂したという、すごい記録を持つ方です。

けれど、翌年のk2登頂は断念、その上アンナプルナ登頂時にチェコ人のパートナー、マルタン・ミナリックを失ってしまう。

2013年、ようやくまた8000m級に挑戦する事を決意。
まだ、誰も成し遂げていなかったナンガ・パルバットの冬季登攀に挑戦するも、3度とも失敗に終わってしまいます。
最後の挑戦は2016年、7500mまで登るも…–50度の気温に悪戦苦闘。結局断念します。

それでも諦めなかった 彼女と彼女のパートナー・ポーランド人登山家のトメック・マッキェウィックは、2018年、1月25日に4度目の挑戦で、とうとう山頂にたどり着いたそうです。

アルペンスタイルという… シェルパなし・酸素ボンベなし、ハイスピードであがる登攀方法を取った彼らは、帰りの7450m辺りで降りられなくなります。
(まだデッドゾーンと呼ばれる空気の超薄いとこですよね)

ポーランド人登山家のトメックが凍傷と雪盲症で動けなくなり… 彼女が背負って200m程降りるが、どうしようもなく救助を呼ぶことに。

でも、こんなとこ救助に行ける人って限られてますよね。

その時たまたま近くのK2という山に挑戦していたポーランド人パーティが、救助の名乗りを上げ、K2からナンガ・パルバットまでヘリで輸送。

が、天候が悪く、山頂近くまでは近づけず(多分、この辺がツイッターで見たニュースw)、かなり下のキャンプまでしか運べなかったそうです。

山頂の2人の安否がかかっている為、なんとこのポーランド人救助隊…

救助ロープの設置もままならない状況で、夜を徹して1200mを登りきったそうです!

本来なら2、3日かかる距離を8時間で、しかも真っ暗な中を登ったのだというからすごい!

また、彼女の方も… 凍傷を負いながらも、自力で下山開始。
動けなくなったパートナーをテントの中に置いて…

6100m付近で、救助隊と合流!

て事は… 彼女も食料なし・水なし・救助ロープなしの状態で、しかも凍傷を抱えて1000m近く降りたって事ですよね。すごーい!

テントもパートナーの為に置いてきたというから、もし救助隊に会えなかったら、夜は越せなかったって事でしょう。

奇跡としか…

残念ながら、パートナーの方は救助ならず… 悪天候が予想されていて、それ以上救助隊も登っていけなかったそうです。

生存は絶望的との事でした。

このナンガ・パルバットの冬季初登頂も、彼女達が悪戦苦闘していた2016年にイタリア人のシモーネ・モロが成功していて、初登頂にはならず。

そういう意味では、パートナーを2度もなくして、結構挫折もしてるし… 苦労してそう…

でもこんな絶望的な状況で、諦めず動いて、助かってしまう生命力っていうか…

凄いと思う。

事実は小説よりも奇なり

って、ホントですね。

なんか… そのうち、ドラマぐらいにはなりそうなニュースに… 久々に興奮してしまいました〜(笑)。

via PressSync

コメント

  1. Mifofo_ton より:

    Kolyrさん、こんにちは!登山が大好きです!あ、当然私は8000m級の山には登りませんが、でも、1000m級には登ってました^ – ^
    なので、凄くワクワクして、今日のポスト読みました!カッコいいです、そして、凄くラッキー。でも、登山の本とか読むと、特にノンフィクション物とか、山って、本当になにがあるかわからないから、実力だけじゃなく、運ってあるし、そして、登山をする人は、きっと誰もが最後まで諦めてなくて、そのパワーも物凄い物が感じられます。
    今回は主役が女性ですし、いつか、映画になりますね、きっと!

    • Kolyr より:

      Mifofo_tonさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      登山されるんですね~!すごい!
      私は高尾山は登ったことありますが(ケーブルカーで・・・笑)、1000mなんて、想像もつかないです!
      このニュース、すごいですよね。偶然気が付いた感じで、大きく報道は(フランスでも)されてなかったのですけど・・・感動しました。
      助けに行っちゃう救助隊も凄いと思うし、そんな状況で諦めなかった彼女も凄いと思います。
      確かに登山の話を聞いてると、助け合いの精神とか、諦めない強さとか・・・そんなもの感じますね。
      エリザベスさんの甥っ子さんかな?ツイッターでほぼ実況中継のように両サイドの動きを追っていたとか、ヘリを飛ばす費用を彼女の友人のイギリス人登山家がクラウドファウンディングであっという間に集めたとか・・・他にも色々ドラマはあったみたいなので。
      ホントに映画になっちゃうかもしれないですね~(笑)。