BY マクロン大統領。
12月6日未明、フランスの国民的スター、ジョニー・アリディが肺ガンで亡くなりました。享年74歳。
フランス語圏以外では、ほとんど知られていないロック歌手ですが・・・フランスでは超のつく有名人。老若男女、幅広いファン層を抱える超・超・超人気歌手です。
何が、そんなにいいのか・・・??? 私にとっては、長年のフランスの謎のひとつですが・・・(笑)。
今朝からラジオも大パニック。特番扱いになり、それ以外のニュースが流れてきません(笑)。夕方、帰宅の際も同じ・・・ジョニーの死因、ジョニーの人生、ジョニーの歌の歴史、ジョニーのファンの声、ジョニー、ジョニー、ジョニー!!!
今日一日、何があったのか? ジョニーの死以外に重要なことは何もないようです。
歴代の大統領(オランド、サルコジー)もコメントし、マクロン大統領も公務で滞在中のアルジェリアからジョニーの歌の題名(「私たちはみんなテネシー的な何かを持っている」という歌)にかけて冒頭のコメント。ブリジット大統領夫人がすでにジョニーの自宅を訪問したとか・・・
国葬セレモ二ーをすべきだ、との意見が政治家からも出ており、検討中とか。
(追記;本当に政府主催の追悼セレモニーが土曜日にシャンゼリゼ通りにて開催されることが決定・・・大統領も出席、だそうです)
二ースに「ジョニー・アリディ通り」が出来ることが決定とか。
エッフェル塔に「メルシー、ジョニー」と、金曜日から投影されるとか。
フランス中が完全に浮き足立ってます。
ダビッド・ボウイよりも、プリンスよりも、マイケル・ジャクソンよりも、フランスではインパクトある「死」だったみたい。
私、いつも思うのは・・・例えば、上記の3人は自分で曲を作り上げる、しかも偉大な「アーティスト」だと、おもうんですけど・・・
ジョニーの場合は、自分で作らない。歌うだけ。「歌手」です。
60年近いキャリアで、(ジョニー専属アートディレクターのもと)コラボレーションしたアーティストの数800人とか!
それだけ多くの人がジョニーに歌を提供していたということですが・・・当然、それぞれのアーティストの個性が色濃くでるので、ジョニーの歌って、時代によって 全然違うし。「ジャンル」で括れない、めちゃめちゃさがあると思います。
「誰の曲を歌っても、ジョニーの個性でジョニーの曲になる」
と、ラジオで評論家の人が語ってましたが・・・そんなことないと思う。
JJゴルマン作曲の歌はやっぱりゴルマンの曲だし、ミオセックの曲はやっぱり、ミオセックだと思うよ。
ジョニーの声って、好きな人には魅力的なんでしょう。上手いとは思いますけど「魂に響く歌声」って言われると・・・それはないわ(笑)。
まあでも・・・それだけの人がジョニーに曲を提供したいって思う何かがあるんでしょうか?
フランス人は何故かジョニーを世界的に有名なスターだと信じて疑わない(笑)
以前、フランス人の友達に「ジョニーは日本では全然有名じゃない」と言ったら、信じてもらえなかったし(笑)「日本は普通じゃない」とか言われたし。
その頃、「ジョニーが死んだらフランスどうなるんだろうね」って話してたら
「絶対、特番が1週間は続くだろうし、国葬になるよ」
マジでそうなりそう・・・
ジョニー嵐が吹き荒れる、フランスからでした~。
(豆腐食べたい・・・)
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