私たちはもう10年以上一緒に住んでいて、子供もいるけれど、結婚していなければ、PACS(民事連帯契約)と呼ばれる制度もしていません。
もう日本でも有名ですが、フランスは「事実婚」が多い国で(オランド前大統領もそうでしたね)、私たちの友人にも、結婚しているカップルはごくわずかです。
私自身も。特に必要を感じなかったので・・・今に至ります。
私たちのような外国人カップルだと、滞在許可証の取得が結婚のモチべ-ションになることもあります。(あくまで行政上の必要を考えての意味で、それだけのために結婚すると言う意味じゃありません)
私の場合、すでに10年ビザを持っていたのでその必要もなく・・・
それに、20代前半でフランスに渡ってしまった私。
一番結婚にあこがれたりする年齢を、まるっとパリで過ごしてしまって・・・その機会を逃した感があります。
だってこちらには、女性を焦らすような煽りや、家族のプレッシャ-もありません。
ちなみに私の親は・・・変なこと言って外国人と結婚されたら、ますます日本に帰ってこなくなると心配していた様子(笑)。
でも孫が生まれた今、私の結婚への関心は、すっかりどうでも良くなったみたいです(笑)。
出生届け
子供に関しても、こちらの行政はあっさりしたものです。婚外子でも、父親が認知しているか、していないかが問題なだけ。
私たちは、娘がまだおなかにいる時に認知しましたが、産まれた時に同時に認知しても良いそうです。
イギリスでの出生届けはそんなこと何にも聞かれず・・・って、あそっか! 結局パパが申請しているから自動的に認知していることになってるのかも。
日本は、本当はフランスで認知したと同時に申請しなければならなかったようで(知りませんでした・・・)子供の出生届とともに、遅延理由書というものを書かされ、認知書も提出致しました・・・
また、フランスでは婚外子も嫡子も相続に差がありません。
が・・・日本では、あると大使館で説明を受けました。つまり、この先、私たちが結婚して、もし他の子が生まれた場合、長女の相続権と差がでますよ、と。
その話のあと・・・ますます結婚は、遠のいてしまいました(笑)。
まあ、もう年齢的に次の子はないので、今なら関係ないですが~。
今のところ、事実婚でもなんら問題ありません。しいて言えば、所得税をお互い別に申請しているので、子供の扶養が父親にしかつかないってことでしょうか。
でも、これは私たちの選択で(パパの方が稼いでいるのでw)母親につけることも出来ます。
なので、私はまるで独身貴族のような高い税金を払っています。。。笑
PACS(民事連帯契約)
1999年に施行された制度なのですが、まだできたての過渡期の2001年に、デザイン学校を卒業したばかりの私は、働けるビザが欲しく、当時付き合っていたフランス人の彼氏とPACSを申請しました。
PACSは今でこそ、結婚のような意味合いで捉え、お祝いパ-ティなどをする人もいますが、当時は「同棲契約」という現存の色々不備のあった法が改良されたという風に解釈されていて、まあ、かなり事務的なイメ-ジがあり、わざわざ家族を呼んだり、お祝いしたりする人は少なかったように思います。
とにかくその当時は、申請の時点で3年間以上、同棲しているということを証明できれば、すぐファミリ-ビザという、働けるビザをだしてくれました。
1年ごとに更新なので、次の年に更新に行ったら「フランスに合法で6年以上住んでいて、最後の1年がファミリ-ビザの場合、10年ビザを申請できる」と言われ・・・
半信半疑で申請したら、おりちゃった!、という信じられないくらいラッキ-な展開だったのです。
ちなみに私の次の年に、同じように申請した友達は、ファミリ-ビザは降りたけれど10年ビザはPACSの5年後という風に変更。
長い期間を経て、やっと取得していました。
ほんの1年の差で10年ビザの取得条件がかなり変わっちゃったと言うことになります。それに、これはもう15年以上前の話。
これから申請する方には全然参考にならない話です。すいません。
ロンドンは?
ロンドンはもう、これだけ、移民問題が持ち上がっている昨今・・・そう簡単にはビザ取得出来ないだろうな~とは覚悟してます。
おそらく、これからの数ヶ月~1年間は、家族とばらばらになってしまう時期もあるんじゃないかな~とは思ってます。
唯一、救いなのは、フランスの10年ビザは、3年間は国外転出していても資格は剥奪されない。イギリスビザでトラぶっても、とりあえずパリには、まだいられそうです。
いやいや、今からそんな弱気ではいけません~。がんばらなければ!
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